輝竜館の理念
- 2011/09/20
- 07:35

阿蘇の輝く朝陽
【強さを求めて】
一般的にスポーツは、競技として大会に出場し、そこにおいての勝利を目指します。
対戦相手に勝利することを目的に日々のトレーニングに励みます。そうして勝てば、
大きな自信を手に入れます。
これは、競争相手に勝つ強さです。誰かに勝つという形で量ることが出来ます。
それとは別に量ることのできない『己に克つ強さ』があります。
「やるべきことをやる」「困難に負けない」「他人のことを思いやる」といった心です。
このふたつは、完全に別物ではありません。どちらかを得ることでもう一方も育つはずです。
しかし、意識しなければ勝利することに慣れて自分の弱さに気付かないまま成長することがあります。
輝竜館は、特に『己に克つ強さ』を育てることに専念します。
社会に出て本当に役立つのは、困難に負けない心を持つことです。
調子がいいときに笑うことは誰でも出来ます。
苦しくても笑って前進する、自分のことのように他人を思いやれる人間を育てたいと思います。

滝あたりの行
【能力の開花】
輝竜館は、武道教育と国際交流を通じて人を育てる教育機関です。
能力を開花させる学びの場としての『道場』でありたいと考えます。
ひとりでも多くの生徒が、将来海外に出て活躍したいと大志を抱く環境を作っていきたいです。
体験ほど効果的な教育はないと思います。
『道場』は、体を動かす、礼儀を学ぶ、異文化に触れる、そういった体験学習の場です。
また輝竜館は、「競技」以上に「演武会」を重視します。人前で行う演武は、自己表現の手段となります。
人前に出ても緊張しない、堂々とした態度でいられる、正しい作法を知っているといったことは、
自信につながり社会に出たときに大きく役立つでしょう。
【コミュニケーション】
最近は、ゲーム機やパソコンの画面に釘付けの子供、若者が多いようです。
それも原因のひとつになっているのでしょうか、社会問題として、引き篭もり、
鬱(うつ)の言葉をよく聞きます。
どちらも他人とのコミュニケーションのありかたに問題があるでしょう。
武道は、殺し合いという究極の対人関係から生まれました。
道場の中は、学校と違って年齢性別、職業、様々な人が集い、向き合います。
日本刀が人殺しの道具から世界に誇る美術品になりえたように、
武道の教えは最高の対人関係論になりうると考えます。
【輝竜館の展開】
子供に対しては、実学の場としての道場のあり方を求めていきます。
道場における空手の先生は、子供達にとってスーパーマンです。
その影響力の大きさを認識しなければなりません。
社会人にとっては、社会生活を送るうえで役立つものにしたいです。
それは、心の持ち方であったり、ストレスを解消する仲間の存在であったりします。
農業体験、語学習得、海外留学、ボランティア活動などにも積極的に取り組むことで、
人の成長を促す環境を膨らませていきたいと考えています。
輝竜館館長 仲村竜一

郷土の誇り『熊本城』